ご挨拶

新潟大学大学院医歯学総合研究科
歯周診断・再建学分野 教授 多部田 康一

平成30年10月1日付け、新潟大学医歯学総合研究科 口腔生命科学専攻摂食環境制御学講座 歯周診断・再建学分野教授を拝命いたしました多部田康一です。
新潟大学歯周診断・再建学分野(旧歯科保存学第二講座)は1969年の開設以来、歴代教授、諸先輩方の努力により教育・研究・臨床活動において大きな足跡を残してきました。良き伝統を継承しながらも、過去の知見の蓄積、科学技術の進歩を背景に社会や価値観の変化に対応しながら、新しい取り組みにチャレンジしてゆきます。
歯周病の原因として細菌性プラークの関与が明らかになったのはおよそ僅か50年前であり、歯周病学は比較的歴史の浅い分野です。歯周病による歯周組織破壊の本質は細菌感染と宿主の免疫応答であり、臨床的には細菌性プラーク以外の様々な修飾因子が歯周組織破壊を促進します。そして、原因と促進因子の除去を軸とした体系的治療学が発展してきました。一方で本邦の歯周病罹患率は依然として高いままであり、より機能的・審美的な状態で、より多くの歯を保存するためには、診断、歯周病進行制御、歯周組織の再建における多くの課題が残されています。また、口腔感染症である歯周病と様々な全身疾患との関連が知られています。これにおいては、より具体的に歯周病と全身疾患の関連やリスクを診断するための客観的指標の開発が必要です。
私たちの分野では、歯周病学・治療学を通して、口腔感染症の制御により歯と口腔機能を守ること、さらに全身の健康増進に寄与するべく、教育・研究・臨床に取り組みます。具体的取り組みについては、本ホームページにおいて紹介して参ります。これによって美味しく食べて、楽しく笑顔で会話をし、健康な生活を送ること、すなわち成熟した日本社会における国民のQOL向上に寄与したいと考えます。同時に歯周治療を必要とする患者様へは、日本歯周病学会認定医・専門医・指導医を中心とする診療体制をとりながら、安全・安心で質の高い専門的治療、先進医療を提供してゆくため日々研鑽をして参ります。
どうぞご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

沿革

本分野は、1969年に初代小林幸男教授により歯科保存学第二講座として開設された。当時は歯内療法学と歯周病学を担当していた。その後1975年に、原耕二先生が二代教授に就任され、歯周病学、歯周治療学を中心に教育・研究・診療を担当し、24年にわたり教室体制を築いた。1999年に原耕二教授の退職後、新潟大学歯学部7期生の吉江弘正が三代教授となり、2001年の大学院重点化にともない、「歯周診断・再建学分野」と改称された。2018年より新潟大学歯学部27期の多部田康一が四代教授となり、現在に至る。

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